相続コラム
相続を弁護士に依頼するメリット・デメリット
当事務所は、相続の問題に力を入れて取り組んでおり、ご依頼いただければ非常にありがたいですが、全ての事案が弁護士に依頼した方が良い事案であるとは考えていません。
そこで、私たちが考える「相続を弁護士に依頼するメリット・デメリット」についてお話したいと思います。
まず、弁護士に依頼するデメリットですが、お金がかかるということが挙げられます。当事務所の主な報酬基準はこちらです。思ったより安いと思われる方も、やはり高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、弁護士に依頼しなければかからないお金ですから、お金がかからないに越したことはありません。当たり前ですが、ご依頼いただく際には費用対効果を考えていただく必要があると思います。私たちが考える「効果」については、後ほどメリットのところでお話します。
2つ目のデメリットですが、弁護士に依頼したことにより紛争が激化するケースがあるということです。当事務所では、交渉の余地がある場合にはまず交渉から始めて、むやみに紛争が激化しないように心掛けていますが、相手によっては弁護士が入ったこと自体で攻撃的になる方もいます。また、こちらに弁護士が付いたことで相手にも弁護士が付き、これも相手の弁護士の対応にもよりますが、紛争が激化する場合もあります。このようなケースで、弁護士を入れてなかったらどうなっていたかはわかりませんが、中には弁護士を入れない方が良かったと言えるケースもあるかもしれません。このように弁護士を入れない方が良かったと言えるケースの割合はさほど多くないと感じてはいますが、いずれにせよ、相手がどういう対応をするかを想像した上で、弁護士に依頼するかどうかの判断要素にすることはあって良いと考えています。
次に、弁護士に相続を依頼するメリット(効果)についてお話します。
まず、その事案がうまくいく可能性が高まるということです。難しい法律問題を抱えているケース、例えば、特別受益・寄与分・遺留分等が問題になっているケースや納得のいかない主張を相手が繰り返しているようなケースでは、専門家である弁護士に依頼した方が良いケースが多いと思います。また、相続は複雑な手続が必要になる場面が多くありますので、手続を確実に行うという観点からも弁護士に依頼するメリットがあります。
2つ目のメリットは、突飛に思われるかもしれませんが、肩の荷を下ろしていただけるということです。言うまでもありませんが、相続は人の死が伴うものです。親しい人が亡くなられて心労がたまっているところに加えて、相続人の間で争いが起きたり、債権者から取り立てが来たりすることは大きなご負担であると思います。弁護士に依頼すれば、他の相続人や債権者に対する対応は全て弁護士が行えますので、ご本人がこれらに対応するご負担がなくなります。また、争いがなくても、例えば、金融機関における預貯金の解約手続等の面倒な手続を弁護士に任せることもできます。
以上、私たちが考える「相続を弁護士に依頼するメリット・デメリット」についてお話しましたが、これらは一般論として述べるものであり、やはり個々のケースによってメリット・デメリットは異なってきます。当事務所は、初回30分無料相談を行っていますので、弁護士に依頼した方が良いかどうかも含めてお気軽にご相談下さい。